2006年3月28日〜4月2日、劇団若草アトリエで開催されました。



 若草の卒業公演を見ていつも思うことですが、あの決して広いとは言えない場所で、
本当に劇場の舞台に負けないぐらいの広さを感じさせてくれるのが、とても不思議なのです。
「決定版 十一ぴきのネコ」の中でも、舞台の設定や装置がすばらしく、遠い遠い湖への旅や広い広い湖、そして、その湖にどんなに大きい魚が出てくるのだろうというわくわくした期待など、本当に2時間余りお芝居の中に引き込まれていました。とくに、十匹のネコがうちそろって死のうとしている場面が心に残っています。穴を掘って、その深さをどのように表しているのか、それが不思議でした。
 また、出演者全員が、それぞれの役が大好きで自信をもって演じているのがよくわかりました。それぞれ役者の個性に合った役なのでしょうか。にゃん太郎のけなげにがんばるたのしい姿が目に浮かびます。どんなに辛くても負けずに、いつも周囲を励まして助ける姿がよかったです。
それにしても、にゃん十一のどこまでも悪役(?)、いやいや人間界にもこんな人、たくさんいるよねと思わされるような自分に正直なネコも、見ていて大変楽しかったです。保健所嫌いのネコや旅回り座長のネコ、やさしくておおらかなネコ、猫っかぶりのネコなど、本当にどのネコもおもしろいネコでした。どんなせりふや動作にもそのネコの個性があふれていて、役創りにいろいろ工夫されたのだなと楽しく見せていただきました。台詞や動作以外にも、顔の向きや視線一つにも思いが込められていて、さすがだと感心させられました。
 みんなで歌う歌も、上手で楽しくよかったです。気持ちがビンビン伝わってきました。
 とにかく出演者全員が、演劇が大好きで歌もお芝居もいきいきとたのしく演じていたのがすばらしかったです。客席に座って見ている私たちにもその楽しさや熱い思いが伝わってきました。演劇に関わった方全員の熱い思いが結集したものだと、今更ながら演劇のすばらしさに浸っています。
 自分を表現し、客席と一体化することの楽しさ、すばらしさを改めて思いました。(教員:Tさん)

 卒業公演、とても面白かったです。
 皆さんには、“このお芝居を作った時の気持ちがずっと続けばいいな” “卒業しても、その時の気持ちを忘れないでいてほしいな”……と、思いました。
 今の演劇界、特に商業演劇は、ストレートプレイがどんどん減って、ほとんどがミュージカルでしょう。有名な養成所を卒業したからといって、すぐに“なんとかなる”わけじゃないし、若手の踊って歌える子が大勢いる。人数が多くて、どんどん競争が激しくなる……今は、非常に厳しい時代。そこで、生き残るために必要なことは……?
 日本も、次第にアメリカのように、踊って歌えることが当たり前になってくると思う。でも、踊って歌えるだけでは駄目。かといって、演技だけでも駄目。どちらかだけでは、どんどん淘汰されてしまう。
 最近は勘違いしている人が多いけど、踊って歌えることが先ではないよ。やっぱりお芝居、演技がしっかりできないと。まずは「演劇の基本がきちっと出来て」いて、なおかつ「踊って歌える」。つまり、どっちが“核”か、ということだよね。
 卒業生は、そういうシビアな世界に出て行くわけだから、心構えをしっかり持ってほしいと思います。
 皆さんのお芝居が本当に面白かったので、これからも頑張ってほしいですね。(俳優:U氏)

むやみにがんばる にゃん太郎 ………
穏やか大らか仏の にゃん次 ………
旅廻り座長の にゃん蔵 ………
保健所嫌いの にゃん四郎 ………
招き猫の にゃん五 ………
空飛びの にゃん六 ………
ドライヤーこわいの にゃん七 ………
猫なで声の にゃん八 ………
猫っかぶりの にゃん九 ………
スイッチョの にゃん十 ………
ネコババの にゃん十一 ………
ゴミ積み替え駅の にゃん作老人 ………

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大きな魚 =声の出演= ………

渡辺早智子/瀬戸 麻文
倉部 祐美/土屋 藍子
井口 智宏/吉岡 研二
宮本 杏子/戸田千恵子/伊藤ひとみ
宮本 杏子/戸田千恵子
成田 友絵/桑原江美子
成田 友絵/政所 嘉仁/桑原江美子
丹野 浩司/小林 克次
土屋まどか/井場 景子
神谷 真士/勝又 絢子
椿 由香/夏苅貴美子
中村 崇/大川 陵

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斉藤 四郎(二期会)
 
 



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